ネット惨状1

久々に誉められてしまった。

今日は、私の仕事を人に見られながら行うという、ちょっと変わった仕事・・まあ実況中継的なことをやったようだ。
「ようだ」というのは、私自身知らされてなかったからである。

そーしたところが、実に誉められてしまった。いわく、段取りが上手だと。さすがやねー等といわれると、悪い気はしない。

自分は効率ということにかけては自信がある。なんでかっていうと、ラクだからだ。
コンピュータの仕事なんてのは、一週間かかっても、10分で終わっても、得られる成果や報酬は一件として数えられることが多いので、自然と仕事をいかに早く終わらすことができるか、というのは重要なのだ。

昔は、これに気づかず、慢性的な眼精疲労に陥ってしまい、結局目の手術まで行うという代償を払った。
今は、自分の作業量や、限界を知っている。ようは経験を積んだということだろう。

私の仕事というのは価値観が分からないと、納品しても結果を出しても、誉められないことが多い。客が価値を知らないからだ。
自分が創意工夫して、「これやれるのは世界で数人だろうな!」というようなことをしたとしても、周囲の人たちにはわからない。
あっそう、で終わることも少なくない。

普通10日かかることを2時間で終わらせたとしよう。そうすると、他人から見て、簡単な仕事だと感じるようだ。
だから、これは10日かかるような仕事を1日で終わらせるのは凄いということを「知っている人」でないと、誉められることはない。
結局残りの9日を、「じゃあこれもやってよ」と言われるだけだ。

同じことは相場にも言える。見積もりの段階だと必ずいわれるのが「だいたい相場はいくらなの?」だ。
そのくせ相場を伝えると「高い!」これだけ。手を抜きたくなる。

たとえばホームページのトップページを製作するとしたら10万円としよう。
まだ、なにも話し合いも構想も設計もしていないうちから、10万円というと「もっと安くならないの」「知り合い価格で」などといわれる。
冗談ではない。トップページを7日かけて製作したとしたら、日給一万円ちょっとということになる。それで割引でもしたら、コンビニのアルバイト並みのIT土方となる。いくらなんでも時給300円くらいになると、電気代のほうが高くなるんじゃねーのということにもなる。
(フィリピンの電気代は日本より高い)
日本の業者が、テンプレを当てはめて製作する気持ちが、オレにはよくわかる。こういう依頼をさばくには、手を抜くのが一番いい。
どーせわかりゃしねーよ、ということである。そして実際、どーせわからない。

この間強烈なことを言われた。「そんなの、いまどき画像なんて、たくさんダウンロードできるでしょ。オレだって出来るわ!」
どうして佐野らないといけないんでしょうねぇ・・・。だいたい俺はデザイナーでもない。
商用ページなら、このへんはコストをかけて外注するのが普通だ。
オレはいつも日本の業者は使わないので結果的に激安になるんだけども、どうもみなさん、コンピュータの仕事というのは分業になっているという簡単なことを理解してもらえない。結果としてオレは器用貧乏になってしまい、なんでも一通りできる人というスキルを身につけつつある。

最近、なまじ良い評判が流れているので、それはうれしいんだけども、むちゃくちゃな依頼も出てきて、お断りするケースも出てきた。
仕事は欲しいし、うれしいんだけど、一人で土地を買い、基礎を作って家を建て、それを販売するというのは無理だ、と言えばわかるだろうか。

問題があったとき、その解決方法をあらかじめ知っていれば、その問題を把握して、解決することができる。これは作業だ。
問題があったとき、その解決方法を知らなければ、悩むことになる。時間制限のある業務で、これほどつらいことはない。
解決できないまま3日もたつと、もう仕事やめて散歩にいって、「行き詰まりました」と電話をかける。相手はガッカリする。そしてこういう。『で、いつ出来るの?』それが分かれば苦労はしない。相談できる相手も、知識を得る書物もないのだ。途上国に住んでいるということは、こういうペナルティがある。

それでもこれまで、全ての問題を解決できている。おそらく、問題にぶつかったらこうする、というロジックが、自分の中で出来ているんだろう。

たまにネットで、解決策を見つけることもある。それはアルゼンチンだったり、イランだったり、ベトナムだったりの国のひとたちが悩んで導き出した解答を見ることがある。(日本語ではほとんど話しにならないので初めからみない)
IT業界というのは世界中でライバルがいるので、思わぬ国に天才がいたりするものだ。
こういう名も無い人たちによって、この業界が支えられているといっても過言ではない。

それにしても、日本はITに関しては本当に遅れている、というか国内から脱出できない。
日本人同士、英語で会話することもザラだ。(お互い日本人だと気づかないままやりとりしている)
ぺネストレーションテストなんかだと、もう日本は周回遅れで、今後は海外外注になっていくんだろうけど、それって日本のコンテンツが、ハッカーたちによって攻撃されても防げないという、ある意味絶望的な状況になるのがわからないんだろうか。

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